技能実習2号修了者で特定技能で日本に行きたい人がどれだけいるのか職種別に推測してみました。

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特定技能ではない別の制度で、技能実習生修了者の募集が予想以上に難しかったので、ベトナムでどれくらい技能実習修了者がいて、どれだけの人数が特定技能の対象になるか考えてみました。ざっくりとした推測です。

まず、ベトナムから日本への技能実習での入国人数のざっくりした数字は、

2010年  2000人
2011年  4000人
2012年  6600人
2013年  7500人
2014年  13000人
2015年  25000人
2016年  35000人
2017年  50000人
2018年  68000人

この中で、帰国した人は2015年までの入国者で、6万人程度。

職種にもよるが、JITCOの統計とかを見ると全体的に男55%、女45%のようです。

そうすると、男女別の技能実習修了者人数は

男 33000人、女 27000人

この中でもう一度5年間も日本に戻りたいという人は、男10%、女5%と考えると、

男 3300人、女1350人となり、意外に少ない。

女性が少ないのは、結婚や出産や子育てなどがあるから。

職種別にみてみると、かなり少ない。これでは募集が難しいのも当然だ。

*構成比は2014~2016年の職種別の構成比。

 

もう一度日本に行きたい希望者が男10%、女5%と計算しましたが、今は行くつもりがなくても、条件の良い求人が出たら気が変わるとかあるでしょう。

また、2010年くらいに技能実習に行った人などでは、家族持ちで行っている人もいて、すでに自分の子供とか親戚の子供に技能実習に行かせることを考えている人もいそうです。

この中でもっと難しいのが、職種別で、例えば農業なら男女合わせて550人くらいの希望者がいると考えられるが、耕種農業と畜産に分けられる。技能実習で耕種農業やった人は特定技能でも耕種農業、畜産の人は畜産にしか行けない。仮に半分半分だとすると、275人ずつです。女性のみ希望という会社も多いので、そうするとそれぞれ80人…

食品加工は、技能実習で惣菜やっていた人が、特定でパン製造とかできるので、まあまあ人数が期待できる。

しかし建設とか機械は細かく職種が分かれていて、技能実習と同じ職種でないと特定技能に行けないので、建設が30業種近くあるので、1020を単純に30で割ると、各職種34人…

建設は男ばっかりなので、まだいいが、製造業は男女に分かれていて、男560/30で、各職種18人。女各職種7.6人…。この中のかなりの割合が、技能実習での入国時の虚偽の履歴書がバレて入国できないでしょう。

いくらなんでもこんなに少なくはないでしょうが、二国間取り決めが済んでベトナムからの送り出しが始まったとしても、募集は苦戦するでしょう。送り出し機関の「大丈夫です」などという話を信じてしまうと痛い目に会いそう。

海外で働くということは稼げたとしても簡単に決心できるわけではありません。18、19歳の頃は何もわからないまま、家族に行けと言われて行っていても、25、26歳になって家族もできて、一応収入もある状態なら、さらに5年間海外に行くことなど簡単に決められるものではありません。しかも貯金目的なので、また日本人が車に乗っているところを自転車に乗るみじめな生活で、日本人がコンビニで買い食いしていても自分たちは帰って自炊などそうそうできるものではありません。ベトナムにいれば、給料も安いが物価も安いので結構好きな暮らしができます。

私ですら、最初は3年間のつもりでベトナムに来ました。5年間拘束みたいな話だったら来なかったかもしれません。

特定技能でアテになりそうな人たちは、ベトナムから数が増えた2016年、2017年入国の人たちが継続して日本にいたいと思った場合でしょうね。会社と相思相愛だったり、将来の幹部候補だとか言われていない場合は将来像が描けずに日本に残らない人も多いでしょう。

どの職種であっても、技能実習からの移行はあまりアテにせず、技能試験に合格してもらうために日本側からも知恵を絞って努力するのが大切ですね。

一番心配しているのが、これらの貴重な人材を狙った日本の会社のニーズにこたえるために送り出し機関が先に手を出した方が保証金とったり、よその送り出し機関とかに紹介するときに紹介料たっぷりとったりすることです。

そうすると技能実習と同じくらいの手数料だとか、嘘の勤務条件とか出回るのではないでしょうか。

知らぬは送り出し機関とかにプレッシャーをかけている人材紹介会社や登録支援機関の日本人だけで、プレッシャーをかけている自分が最もこの悪事に加担していることなど夢にも思わなく、問題が起これば送り出し機関に責任をなすりつける。まさにクソは自分だった問題。

よその会社が育てた技能実習生を横取りするようなことは考えずに、自分で技能実習から育てたり、ゼロから日本語試験や技能試験にパスできるように育てるサポートをしましょう。この数字を見ているとそれが一番まっとうに思えます。