ハノイの観光地の現状と、ベトナム観光業の復活計画

ハノイの観光地の現状と、ベトナム観光業の復活計画

いくつかの英語、日本語、ベトナム語のニュースサイトで、「ベトナムは日本や韓国からの入国停止」との情報が流れていましたが、昨日の夜(2月27日)の時点では普通に入国できています。

大使館も「入国停止」の情報は否定しています。ただ、「情報に接していない」という表現ですし、ベトナム政府は動きが早いので、1日後、2日後に次の一手を打つ可能性は否定できません。

「入国には健康申告書の提出が必要」との情報もありましたが、それもなく入国できているようで、代わりにホテルで健康申告書を細かく書くことになっています。警察に提出し、何かあった場合、足跡をたどるためだと思います。

私のアパートに警察が来たのも3日前の夜。この日は多くの在住日本人のところに警察が来たようです。アパートの大家は誰で、誰と一緒にどのような経緯で住んでいるのか聞かれ、パスポートの入国日の記載のあるところや、レジデンスカードなどの写真をとっていきました。

そして本日、セキュリティが来て、健康申告書への記入を求められました。記載する内容は、入国日やどこに行っていたか、健康状況などについてです。

それだけでしたが、日本人の中には「お達しがあるまでであるかないように」と言われた人もいたようです。ソフト隔離かわかりませんが、ベトナムは本当に動きが早いので、日本人がいつ外出禁止のような対象になるか想像はつかないため、念のため食料の備蓄をしておこうと思いました。

今のところ入国できますが、状況次第では明日から入国できなくなってもおかしくないですし、入国できない程度ならまだしも入国直後から14日間の隔離で仕事も観光もできなくなる可能性は十分あります。実際に何日か前に韓国人で2泊3日の予定で入国→即隔離→騒いだので帰国というのがありました。

そんな警戒レベルマックスの中、旧市街にいってきました。

感じた変化は下記の通りです

1.西洋人は増えたのではと思うくらい多い

中国からの交通を停止して観光業に大ダメージを受けたと聞いていたので、もっと人が少ないと思っていましたが、ビールストリート、ビールストリート近くの25円生ビールのあたりは、いつも以上に人がいたように感じ、ほとんどが西洋人でした。ほとんどが西洋人だったため、ハノイという雰囲気はなく、どこか違う国にいるような感じを受けました。

データ上多くなったかわかりませんが、もし増えていた場合は、なぜ増えたか考えると、中国、韓国、日本に行こうとしていた欧米人たちが、やりすぎとも思える対策をしていて安心感のあるベトナムに流れてきたり、いくつかのアジアの国を回るつもりでベトナムから日本や中国、韓国にに行こうと予定していたのがをやめて、ベトナムに長くとどまったのではと考えます。

こちらの写真は25円ビールのあるマーマイ通り。まだ早い時間なのであまり混んでいませんが、9時くらいになるとコロナ騒ぎの今でもビールを飲んでいる西洋人で通りが埋まります。

2.韓国人を見かけなくなり、日本人が目立つようになった。

韓国人は激減しました。ハノイの観光地で見るのは、欧米50%、韓国50%くらいの比率だったのが、韓国人がいなくなったこともあり、欧米が目立つようになった。

今までは日本人は0.4%くらいしかいなく少ないため、韓国人の影に隠れて日本人を見る機会がほとんどなかったのですが、明らかに日本人と思われる人を見る確率が高くなった。

日本人も減っているのですが、それ以上に韓国人が激減したためそのような印象になったのだと思います。

3.日本人はマスクをしていない

これはいかんよなあと思います。日本人がベトナムでコロナを恐れるよりも、現地の人が怖がるからです。

日本人は自分が危険人物だと警戒される経験が少ないでしょうが、ベトナムでは現在日本からの観光客を停止するか議論されているくらいなので、日本人は危険だと思われていてもおかしくありません。

私はまだ経験がありませんが、SNSでは、タクシー乗車拒否されたとか、エレベーターに乗ったらみんなが避けたという在住日本人もいます。

マスクが科学的にどれだけ効果があるかよりも、今は現地の人を心配させないようにふるまうのが大切ではないかと思います。

4.ベトナム人も結構出ている

何日か前の新聞で、ホーチミンで若い人たちが「ベトナムはもう大丈夫だから外で遊んでいる」という若い人たちを批判する記事がありました。

旧市街でベトナム人も多少外にでているような気がしたのは、今まで外国人の影にかくれて目立たなかっただけなのか、印象だけなのかわかりませんが、学校が再開しそうだし、あとは日本や韓国を警戒したりストップして「終息宣言」も日本より早くでてくるかもしれませんん。

感想まとめ。ベトナムの観光業は早く復活するのでは

「新型コロナは症状が出ても風邪程度で、死亡率はとても低い」という科学的なとらえ方は必要ですが、観光業にとっては、論理ではなく、感情の問題になってきていると思います。

特に国内だけでなく、いろいろな国から安心して来てもらうためには、「これは危険ではありません」アピールではなく、「ここまでやっている」アピールは激しい痛みが伴いますし、対策してもしなくても最終的な蔓延度はかわらなかったとしても、印象としては後々効果は高いのではと思います。特にハノイは4月にF1を開催したいはずなので、それまでに海外からの評価を作っておきたい狙いもあるかもしれません。

日本はこれから学校を休みにすることで親はどうするのだとか、科学的ではないなどの批判が怒っています。

ベトナムは1カ月以上も前から学校は休み、中国からの人やモノの流れストップ、人口1万人の村を閉鎖など、正気かと思うほどの痛みを伴う対策をしてきました。

航空会社が400億円以上、観光業全体としては先週の情報で6500~8500億円の損失があったようです。観光業だけでなく、学校が休みの間、職員や先生、周辺の商売やっている人も収入がなくなり痛い思いをしています。

学校を休みにしたことで今日本の親も子供の面倒を誰がどうやってみるのか議論がありますが、ベトナムでもその大変なことをやってきました。それを「経済をこんなに犠牲にしてバカだ」「科学的ではない」という日本人の批判もあります。

しかし昨日の欧米観光客の数と全然心配していない姿をみると、このままベトナムが激しくやり切ったら国際的な評価の回復も早く、観光客も戻ってきやすいのではと思います。

実際に昨日のニュースで、アメリカCDCがベトナムを感染危険地域リストから外したとのことです。

 

対照的にニュージーランドでは日本への渡航リスクが1段引き上げられて記事もありました。

ベトナムで減った500万人の中国人、400万人の韓国人の代わりになすほどの人数にはならないでしょうが、日本中国観光に行く予定だった欧米人が行先を変えてもおかしくありません。

ベトナムにとっては中国、韓国だけで外国人観光客の60%。日本も入れると64%。残りの36%の720万人の外国人観光客が増えて1,000万人くらいになったり、早く終息宣言が出たら海外旅行やめたベトナム人が国内旅行するようになって観光客が増えるなども考えられます。。

実際に終息するタイミングが日本とベトナムが同じだったとしても、印象が早く回復するのはベトナムだと思うのですが、その頃には喉元すぎればで世界中みんな忘れて何もなかったかのように元に戻るかもしれません。そう願っています。

経済に大打撃を与えて徹底したベトナムと、経済的な損失を最小にしようとした日本と対象的ですが、どっちも早く回復して欲しいです。

追記:ベトナムは感染国からの入国を制限し、早く国内旅行や感染地域以外からの観光客を増やすキャンペーンを行う

ベトナムはコロナを早期終息させて、ダメージ受けた分、国内旅行や感染地域以外からの外国人客増やそうとするんじゃないかと書いてきましたが、思った通りのようでした。

「ベトナムは安全」ということをアピールし、国内キャンペーンは3月から8月まで、海外キャンペーンは感染地域以外の東南アジア、インド、ロシア、オーストラリア、ヨーロッパなどを対象に4月から12月まで行うそうです。

イスラエルの観光市に出展して、アピールしてきたとの記事もありました。なぜかベトナムはイスラエルからの観光客が多いようです。

ハノイで日本人観光客やビジネスマンを対象に作った某日系ホテルも、日本人は全体の数が少ない上に日系ホテルもたくさんあるため日本人相手では客室が全く埋まらず、現在のお客さんは、台湾人が最も多く、次がイスラエル人だと言っていました。

その一方で中国、韓国、日本などの感染地域からの入国は厳しくするとのことです。

イタリアの安全アピールがあり、理屈としては正しいのかもしれませんが、感情的には信じられないような気がするのはベトナムと対象的です。

こちらのKorean Timesの記事によりますと、韓国からのビザなしの入国を停止するという記事です。韓国は日本と同様に観光ビザがなくても14日間は滞在できるようで、それがストップされるようです。3月や4月以降の国内旅行や、外国人旅行者向けのキャンペーンを成功させるために、日本人のビザなし入国も停止になる可能性もありますね。

 

◆記事についてのご意見や、宿泊業のベトナム人材(実習生、特定技能、インターンシップなど)の相談があればお気軽にご連絡ください。

E-mail: katoreiwa02@gmail.com(加藤)