おもてなし外国人材ニュースレター1号

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ご挨拶

8月末から9月半ばにかけて日本に出張に行ってきました。日本でお世話になった皆様、ありがとうございました。

子供が生まれたばかりだったので、ベトナム側や日本側での手続きに忙しく、夜も眠れないので夜勤明けにまた出社みたいな中で準備していたのでなかなか大変でした。世の中のお母さんやお父さんはこんなに大変なことを乗り切ってきたのかと、改めて尊敬しました。

出張では来たは仙台から南は福岡まで様々な方々のお話やご意見をお伺いしてきました。

 

最近のホテル向け人材の取り組み

REIWA OMOTENASHI スクールにて1期生21人が勉強開始

宿泊業やホテル向けビルクリーニングの職種での技能実習を希望する人たちの日本語教育を開始しました。REIWA OMOTENASHI スクールとは言ったものの、まだ宿泊業が技能実習に追加されていないことから、他の職種での日本行きも視野に入れた日本語の勉強です。

できれば今から日本語教育と並行しながら専門教育も行いたいところですが、まだ宿泊業が技能実習2号に追加されていない現状、面接や入国のタイミングなど、未確定なところが多いため本人たちの希望と相談しながら他の職種での面接となる可能性もありますが、できれば宿泊業が決まるまで残ってもらい、4月までには入国できて、東京オリンピックまでにはある程度戦力になれるようにできればと考えております。

宿泊業が技能実習2号に追加されて、流れができてきましたら日本語の勉強を開始してから3か月目あたりから専門教育なども入れていく予定で、最後には仕上げとして1カ月の専門研修を受けてから入国となります。

新聞などで技能実習生の職歴偽装が問題となっております。技能実習は、もともと発展途上国の人が日本に研修に来るという建前のため、前職で同じ仕事をしていたことが条件ですが、まだ会社自体が少なく、候補者のほとんどが実家の農業手伝いしかやったことがないため、前職をもっていません。そのため、ほとんどの技能実習生は職歴を買い、虚偽の書類を日本の入管に提出して入国しています。

これは制度の問題だと考えていますが、近々問題が大きくなると採用した日本側も罰せられるのではと考える人もでてきて、弊社では職歴なしでも入国できる2か月以上320時間の研修(うち1カ月は日本語)をして堂々と送り出しをします。

ホテル向けインターンの学生の書類手続き

日本語学科の大学生インターンの12月入国に向けて手続きに入りました。日本語学科の学生は、日本行ったことがなく、日本人と話したこともほとんどないために会話は最初はたどたどしいですが、2年~4年間の勉強の積み重ねがあり、帰国時には流暢になっていることが多いので、その能力を生かして卒業後も活躍して欲しいと考えています。

最近はホテル向け学生インターンの早期囲い込みも競争を増してきましたが、弊社の親会社のグエンチャイ大学では、日本でインターンを行いたい日本語学科の学生がまだおりますので、ご協力できます。

写真後は面接合格者への説明会の様子です。

湖の周りに研修用ホテルやレストランがある短期大学

日本出張からの帰国直後で疲れて体調も思わしくなくベトナムでの社会復帰できていない状態のときに、今後の宿泊業を中心とした技能実習生の募集や教育の提携として、某短期大学を訪問してきました。

日本語学科やホテル管理学科もある短大なのですが、最も力を入れているのが農業で、敷地内に広大な果物畑を有しており、写真のような広い池で魚を育てていて、そこに有料で地元住民が魚釣りをして大きな魚を釣っていました。

この池の周りには写真のようなレストランの他、普通に結婚式などもできるレストランも2軒ほどあり、調理を勉強している学生などが実技研修を行うようです。そのほか、研修用のリゾート風ホテルというか、ヴィラというか、コテージというか、とにかく宿泊施設がありました。

学長が30代の女性でここもベトナムらしく女性や若い人が活躍しているように感じました。昼食に学長や先生方と食事をしたところは、この湖の上に浮かぶようなガラス張りの個室で、熱そうだと思いましたが中にエアコンがありました。

そこでこの池で捕れた魚を含むベトナム料理をいただきながら、リンゴが原料のアルコール度数30%の酒を先生方4名x3回ずつで計12ショット前後いただき、かなりフラフラとなってしまいました。

こんな自然豊かなところですが、ハノイ新市街にあるうちの事務所から、車で10分くらいのところにあります。

宿泊業向け特定技能の現実

給料と条件のミスマッチ。人材紹介会社や送り出し国への紹介料などが課題。

日本で3週間滞在し、北から南まで様々な人と話す中で、特定技能の現実が見えてきました。

実際の特定技能の試験合格者、これから受ける人、すでに宿泊業での特定技能人材をホテルに紹介している人材紹介会社、ホテル向け特定技能の在留資格の申請をしている行政書士の方々などです。

現在の合格者が280名とのことですが、その中の大学生や専門学校生の多くが本命が「人文知識・国際業務」などでの就労ビザを希望しているため、その在留資格が出なかった場合の滑り止めで宿泊業の技能試験を受けています。

また、多くの人材紹介会社や送り出し機関、日本語学校がテスト内容を把握するためにスタッフに受けさせているのも多く、アルバイトから就職というパターンですでに行先が決まっている人もいますので、280人中就職活動をしている人たちは50人程度ではないかと思います。

人材紹介会社や宿泊業の特定技能の手続きをしている行政書士の方の話によりますと、給料の相場は、N2で22~25万円、N1で30万円程度が多いとのことでした。

N4~N3の人材の相場はまだわかりませんが、外国人にとって特定技能の「日本人と同等」イコール「18万円以上」だと考えて、N4と技能試験の突破はそれを得るのに値するものだと考えているところもあるため、それ以下ですと採用できない、採用したとしてもすぐに転職してしまうという恐れがあります。

技能実習でも15万円を切ると危険ラインと言われていますので、それよりもハードルが高い特定技能は最低18万円くらいでなければ難しく、他の稼げる業種や地域をめざします。建設業は技能実習は15万以下だったりしますが、それで問題が多発した経験を踏まえて、特定技能では25万以下では業界団体が申請を許さないようです。

また、外国人材といいますと、技能実習生のように寮で共同生活というのを考えてしまいますが、それは自分たちよりもレベルの低い技能実習生の話で、それよりも上だと思っている留学生も一人暮らししている人も多いですし、それよりも上の特定技能になってまで共同生活は嫌で、「やっぱり一人部屋がいい」という意見をいくつかききました。

また、掃除の仕事への抵抗感も感じました。留学時代にベッドメイキングのアルバイトをしていた人は、「特定技能のホテルでの仕事はアルバイトと一緒ですか?」という質問もあり、「接客の仕事ならやりたいが、掃除だったら絶対に嫌だ」という留学生もいました。

現状、特定技能は海外ではどこの国でも技能試験はおろか、送り出すための法律が未整備です。送り出し国側も無料では送り出したくないため、日本側への手数料、教育費、チケット代などの負担を求めて政府間でのガイドラインが作成される予定であり、特定技能では人材への条件が技能実習よりもはるかに高いため、金額も高額になると考えております。

そのため人材紹介業自体が成り立たないのではと不安に思っている人材紹介会社や、受け入れ企業側にとっても人材紹介会社を経由せず海外から採用できたとしても、初期費用はかなり高額となり、入国後に転職専門の人材紹介会社に狙われて3か月で転職ということになりかねません。

特定技能は現状では候補者が少なすぎるために採用できませんし、採用しても日本語が不十分でも接客が中心の仕事内容となり、裏方仕事ができないため、裏方仕事も含めて3年間転職せずに育てていけそうな技能実習の方が現実的に感じます。

技能実習生でももちろん給料の高い都市での仕事が人気ですが、地方でも15万前後でも募集ができます。技能実習生たちは、出稼ぎが中心ですので、自由を求めるよりも貯金。貯金するためには自由を求めず寮での共同生活だということも理解していますし、残業で勤務時間が長くなることも厭いません。

 

ベトナムでの特定技能情報

あくまで噂程度の情報だとお考えください。今日本政府とベトナム政府で話し合われている費用負担ですが、

日本側からベトナム側へ支払う金額が

手数料:1800USD
教育費:1000USD

となるようです。技能実習で企業からベトナムに入ってくる送り出し管理費が最低月5000円で3年間で18万なので、それより安くなることはないと考えていたので、妥当な数字かと思います。チケット代の負担がどちらになるかはまだわかりません。

教育費はすでに留学などを通してN4以上をもっている人たちにもかかってくるかは不明です。

人材紹介会社や登録支援機関などで、こういう金額を想定していなかったところは事業モデルを大きく変えていかなければならなそうです。

海外から求人サイトなどを通じて候補者を直接募集しようと考えていた方も、ベトナムを含むとんどの国では送り出し機関を通すことが義務付けられていくと思いますので、人材紹介会社を通さなくてもこれらの金額はかかっていきます。

「送り出し機関に言ってタダか安くしてもらえば良い」と思う人もいるかもしれませんが、これらの金額は技能実習と同じように二国間の協定や法律で定められたものになるはずですので、技能実習の監理費と同様に払っているかどうか国際送金などをチェックされるようになると思います。

そうするとそれを入国時に現金でキックバックしたり、外国人労働者の月々の給料から負担させたりというようなことが出てくるかと思います。その辺は技能実習と同じことになって気が付いたら新聞に載ってしまわないように気をつけなければいけません。

 

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スーパーホテル、コメダコーヒー、ワタミが海外で学校を開設し、自社向けの人材育成に乗り出しているとうい内容です。特定技能で成り立っていくのはこういう大手だけではと考えています。

ある日本のホテル清掃会社がベトナムで特定技能人材を120名面接し、60名に合格を出したという動画がベトナムで話題です。技能試験や国内法の整備もできていなく、出国のための費用もどれだけかかるかわからない中、自社だけでなく受け入れ企業、外国人材にとってもリスクが高く、介護はこれで失敗し業界全体で外国人の採用がほとんど不可能に近くなったため、業界全体にとってもかなりリスクが高いものだと考えております。

ホテル・旅館向けベトナム人材送り出し機関(...
ホテル・旅館向けベトナム人材送り出し機関(技能実習、特定技能、インターン)
https://reiwaomotenashi.world/archives/1184
Reiwaおもてなし衛生スクール

 

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