技能実習、特定技能Aパターン、Bパターン、結局どれが一番良いのか?

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日本語をあまり使わない仕事から従事してもらいたい場合

断然「技能実習生」が良いでしょう。

日本語を使わない仕事で欲をかいて「日本語ができる人を!」として「特定技能Bパターン」の日本語学科卒業生、留学生などを採用してしまうとミスマッチとなり、トラブルの元です。彼らは日本語を使う仕事を希望していて、採用されてから日本語を使えない仕事だとわかるとかなり苦情を言うようになりますし、高い人材紹介料を払って採用してもすぐに転職するでしょう。日本語学科からの1年間のホテルインターンでもお互いのミスマッチはよく聞きますし、人文国際で通訳として採用しておきながら毎日掃除ばかりさせられて、身代金を取られているため転職したいができない留学生などからもこの苦情はよく聞きます。日本語をあまり使わない仕事の内容なら、高い理想を追うことは爆弾を抱えることになります。

来日までの期間も技能実習が面接から職場に入るまで8~9カ月なのに対し、特定技能は技能試験のタイミングにもよりますが、タイミングがドンピシャではまって、しかも順調に合格して最低1年。順調に合格しなければ、半年に1度しか試験がないのを考慮すると1年半から2年くらいはかかり、脱落者も出てくるため、1年半2年待ったところで、本当に人が来るのかはわかりません。

1年半や2年半かけても来るかどうかわからないのを待つよりも、まずは、技能実習で8カ月くらいで採用して、日本で日本語を身に着けて成長してもらえれば、次の5年とかも働いてくれます。

日本語を使う仕事ができないわけではありません。技能実習生は日本語を6か月程度しか勉強しない状態で来るので、ホテルシステムを使った上での接客などが最初はほぼ無理です。お客さん名前を検索する文字を入力するだけで、お客さんを待たせて怒られてしまいます。

客室50室など、お客さんの名前を一覧にして印刷できるような小さなホテルでは、日本語ができない状態からセリフを覚えながら接客をしてもらうことは可能かと思います。かなりの教育が必要ですが。

技能実習を採用する場合と、特定技能Aパターンを採用する場合の費用

技能実習は、初期費用としては申請費、航空券、教育費、面接渡航費などすべて込みで30万強かかります。

これに加えて、給料の他に監理団体にもよりますが、3万5千円かかります。給料が15万くらいなので、ひとりあたり18.5万x3年間で、666万円。

対して、特定技能Aパターンは、給料が18万程度でなければ厳しいため、転職せずに3年働いたとして648万円。初期費用は人材紹介会社への紹介手数料が25~30%程度なので、54~65万円。それにくわえて行政書士の申請費や、航空券でプラス20万円。教育費の負担などもしなければ、技能試験合格前に脱落することを考えられますが、今回は費用に含めなくても、初期費用の合計が74~83万円。給料以外にかかる費用としては、はじめて外国人を採用する会社は社内に支援体制がないため登録支援機関に毎月15000円払うとすると、3年間で54万。3年働いたとして、すべて合わせると、776万~785万円。これだけ出したとしても、3年や5年働くかどうかわからない。

技能実習3年間 総額700万 待ち時間8~9カ月 3年間転職なし

特定技能3年間 総額776~785万円 待ち時間1年半から2年で入国するかわからない。入国してもすぐに転職して初期費用74~83万円がパアになる可能性大。

この差額が大きいか小さいかはそれぞれでしょうが、日本語レベルが同じくらいですが、特定技能の場合は来るか来ないかわからない、3年働くかわからない、すぐに転職されたらまた70~80万円かけて1~2年待って連れてくることを繰り返すことになるため、断然技能実習でしょう。

技能実習修了後も特定技能として3~5年働いてくれる可能性もあります。

 

 

日本語を使う仕事に従事してもらいたい場合

特定技能Bパターンが良いでしょう。

フロントじゃなくても、お客さんの案内やレストランでの接客でもなんでも良いです。日本語を使って、経験を積み、日本語能力を向上させたいという人が来るので、給料も大事ですが、やりがいも満たさないと、高い金額払った人材紹介費が無駄になってしまいます。

日本語学科の卒業生や留学生である程度日本語ができる人が来るので、ある程度日本語はできます。しかし日本語学科卒業生などは、会話が最初はあまりできないため、ホテル側の期待レベルには満たないでしょう。それでも我慢して使い続けて育てていく必要があります。

最初まったく日本語のできない技能実習生の教育係や通訳のような形でも良いでしょう。